今回は世界各地から旅行者が訪れる大都市、イタリア中部に位置するローマ。
私は2回ほど行ったのですが、どちらも満足度が高い旅になりました。食、歴史、文化、芸術…etc。楽しめるポイントはたくさんあるのですが、その中でもローマは観光地が無限にあって全然飽きることがありませんでした。
という訳でローマ旅行でやるべきことを10個にまとめてみたのでぜひ参考にしてみてください。
これらの観光地に辿り着く為の各種交通機関の情報や私が実際に訪れて美味しかったと思ったレストランの情報は別記事にまとめているのでそちらも見てみてください。
ローマで訪れたい場所!
さて、ここからようやく各観光地のご紹介です。実際に私が訪れた場所に絞っているので、写真や観光における注意事項なども添えながらご紹介していきます。
まずはローマ中心部から!
① コロッセオ (Colosseum/Colosseo)
「ローマ」と言われた時に真っ先に思い浮かぶ光景はやはりコロッセオではないでしょうか。言わずとしれたローマのシンボルです。元々は剣闘士や猛獣狩りなどの見世物を行う為に作られた建物で、50,000人ほどを収容できるそうです。
修復は随時行われている為、それでも約2000年前の古代ローマ時代に作られたとは思えない圧巻の建物です。テレビなどで見たことはあると思うのですが、実物の迫力は桁違いです。
コロッセオは外から見るだけであればチケットは不要です。
また、外観を楽しむ場合は昼の景色だけでなくぜひ夜にも立ち寄ってみてください。石造りの建物全体がシンプルなライトアップで輝き出し、昼とはまた違う美しさを堪能することが出来ます。
一方で、コロッセオの中に入る場合はチケットが必要となります。
当日チケットオフィスで買うことも出来ますが、基本的に全観光客が立ち寄るような場所だと思うので、事前にネットで購入しておいた方がスムーズです。こちらのURL (コロッセオの公式チケットサイトに飛びます)から、10分単位で設定されている時間帯を選択して購入する必要があります。
外からでは見えない舞台を間近に見ることができ、2000年前のロマンをさらに感じることが出来ます。
加えて、②のフォロ・ロマーノ、パラティーノの丘との共通チケットとなっている為、そちらも合わせて訪れることが出来ます。私は個人的には②もとても好きだったので、ぜひチケットの購入をオススメします!
Colosseo
住所: Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma RM
アクセス: メトロB線 Colosseum駅すぐ
営業時間(入場する場合):
1,2月: 8:30~16:30
3/1~3/30: 8:30~17:30
3/31~9/30: 8:30~19:15
10/1~10/26: 8:30~18:30
10/27~12/31: 8:30~16:30
チケット: €18(事前予約の場合、予約料€2を含む)
HP: https://colosseo.it/
② フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘(Roman Forum, Palatine)
こちらはローマ時代の遺跡が残っている公園のような場所です。
上記のように共通チケットとなっているコロッセオに隣接している為、コロッセオの観光前後に立ち寄ることが可能です。また、コロッセオは時間指定でのチケット購入でしたが、共通チケットで入れるこちらの二施設は時間指定はありません。一応サイトによるとチケットで三施設のどこかに入場してから24時間以内という書き方がされています。
コロッセオのようにド迫力の建築物、という感じではないのですが、至る所に当時の面影を感じさせる遺構が転がっています。また、少しだけ体力が必要ですが、丘の上から見る景色は最高です。
Roman Forum, Palatine
住所: Via della Salara Vecchia, 5/6, 00186 Roma RM
アクセス: メトロB線 Colosseum駅から徒歩10分
営業時間:
1,2月: 9:00~16:30
3/1~3/30: 9:00~17:30
3/31~9/30: 9:00~19:15
10/1~10/26: 9:00~18:30
10/27~12/31: 9:00~16:30
チケット: €18(事前予約の場合、予約料€2を含む)
HP: https://colosseo.it/
③ トレビの泉(Fontana di Trevi)
こちらも言わずとしれたローマのシンボルです。常に人でごった返していますが、それでもぜひ訪れておきたい&オススメする場所です。
テレビなどで見たことがある方も多いと思いますが、実際に行くと想像以上の大きさと彫刻の精巧さに圧倒されます。私は訪問する前はもっと小さな「噴水」のイメージを持っていたのでなおさらでした。
「後ろ向きでコインを投げて、泉に入ると~」という有名な言い伝えがありますが、枚数によって効果が変わります。「1枚投げ入れると、ローマに戻ってくることが出来る」「2枚投げ入れると大切な人と永遠に一緒にいることが出来る」「3枚投げ入れると、恋人や夫・妻と別れることが出来る」そうです。勢い余って3枚投げ入れないように注意してください。
実際に泉の中にはコインがたくさん沈んでいました。後述の掃除のタイミングで回収されるんですかね。不明です。
また、こちらもコロッセオと同じく、こちらもぜひ昼と夜の両方訪れてみることをオススメします。
ライトが真っ白い彫像を照らし、水も昼とはまた違う色彩になって、とても美しいです。
どの時間に行っても無限に観光客が居ると思いますが、負けじと前に進んでぜひ最前列で堪能してみてください!
また、人がメチャクチャ多いということで絶好のスリスポットになっていると思うので手荷物には注意を払うようにしましょう。
※ 余談ですが時々こんな風に掃除しているみたいです。これはこれでレアなので怒らず、ラッキーだと思うようにしましょう。
Fontana di Trevi
住所: Piazza di Trevi, 00187 Roma RM
アクセス: メトロA線 Barberini駅から徒歩10分
営業時間: 特になし(24時間立ち入れます)
チケット: なし
HP: https://www.turismoroma.it/it/node/1286
④ サンタンジェロ城(Castel Sant’Angelo)
元々は2世紀に霊廟として建造された長い歴史を持つ建物です。ローマの歴史の中で、要塞となったり牢獄となったり、と様々な役割を果たしてきました。
現在は博物館となっており、チケットを買うことで中を見ることが出来ます。また建物自体もとても歴史があるものなので、ちょっとした冒険をしているような気持ちになれます。
私が行った時はあまり時間がなく展示は流し見してしまったのですが、上からの景色はとても綺麗でした。また、サンタンジェロ城、そして目の前のサンタンジェロ橋もそれぞれとても立派な建物なので、外観を眺める為だけでも訪れる価値はあるかなと思います。
Castel Sant’Angelo
住所: Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma RM
アクセス: メトロA線 Lepanto駅/Ottaviano駅から徒歩20分、バス62/23/271/982/280/40/34/49/87/926/ 990/64/46線
営業時間: 火~日曜日 9:00~19:30(最終入場18:30)
チケット: €13
HP: http://castelsantangelo.beniculturali.it/
⑤ スペイン広場(Piazza di Spagna)
「ローマの休日」の一シーンでも登場した有名な広場で、階段の上に教会があります。晴れた日に階段下の噴水(バルカッチャの噴水)付近から大階段、そして教会を見上げるととても雰囲気があって良い感じです。「ローマの休日」ではオードリーヘップバーン演じるアン王女がここでジェラートを食べていましたね。
ただし、現在ではアン王女のように広場内でジェラートを食べることは禁止されています。また会談での座り込みも「一応」禁止されているそうです。実際は写真の通りです。笑
何故スペイン広場と言うかというと、近くにスペイン大使館があるからというとてもシンプルな理由だそうです。上にある教会もとても綺麗なので、礼拝者の邪魔にならないようにそっと見学してみてください。
Piazza di Spagna
住所: Piazza di Spagna, 00187 Roma RM
アクセス: メトロA線 Spagnaすぐ
営業時間: 特になし(24時間立ち入れます)
チケット: なし
ヴァチカンでぜひ訪れたい場所!
ここからはヴァチカンです。
「ローマ市内に位置するとても小さな国」なのですが、国境という感覚は何もなく徒歩で侵入できます。笑
観光としては以下の2つが目的地になると思いますが、どちらもオススメです。それぞれで入場口が異なるので以下図を参考に訪れてみてください。
⑥ ヴァチカン美術館、システィーナ礼拝堂(Musei Vaticani、Cappella Sistina)
「最後の審判」という作品は聞いたことがある人もいるかもしれません。それがこのシスティーナ礼拝堂にあります。そして、システィーナ礼拝堂自体はヴァチカン美術館の一角にあり、チケットも共通となっています。
システィーナ礼拝堂は内部の撮影は禁止だったので、写真はありません。ですが、礼拝堂内の祭壇に描かれたフレスコ画は圧巻の一言でした。空間全体がその絵に支配されているような存在感があり、体が震えるような感覚を受けました。
ヴァチカン美術館も見所満載です。イタリアの作品を中心に展示しているのですが、じっくり見る場合は半日居ても見切れるかどうかという規模感です。ミイラが居たり、大きな彫刻が鎮座していたり、壁面一面様々なタペストリーで埋め尽くされていたり、種々様々な作品が展示してあります。ぜひ余裕を持って満喫できるように旅をスケジューリングしてみてください。
そして、中でも一番有名な作品は恐らくルネサンス期を代表するイタリアの画家、ラファエロの「アテナイ(アテネ)の学堂」ではないでしょうか。私も高校時代の倫理の教科書で見た記憶があり、実際に目の前に現れた時は興奮しました。
プラトンとアリストテレスを中心に古代ギリシャ、アテネの一場面をモチーフにした作品です。美術館の中では順路の後半「ラファエロの間」と呼ばれる部屋の壁面に迫力満天に描かれています。
チケットですが、システィーナ礼拝堂を含む美術館の入場チケットを事前に時間指定してオンラインで購入する形となります。そして、ヴァチカン美術館もコロッセオに負けず劣らず、とても人気の観光スポットとなっている為、早めの予約をオススメします(2週間前とかだともう売り切れているという可能性がざらにあります)。
Musei Vaticani
住所: Viale Vaticano, 00165 Rome
アクセス: メトロA線 Ottaviano駅から徒歩10分、バス49線V.le Vaticano/Musei Vaticani
営業時間:
月~土曜日: 8:00~19:00(最終入場17:00)
3/1以降の金/土曜日: 8:00~20:00
毎月最終日曜日: 9:00~14:00(最終入場12:30)
→ 無料入場Day!
チケット: €20
HP: https://www.turismoroma.it/it/node/1286
⑦ サン・ピエトロ大聖堂
こちらも名前を聞いたことがある人は多いと思います。カトリックの総本山です。と聞くと観光客が行っても大丈夫なのかと身構えてしまいそうになりますが、問題ありません。ぜひ訪れてみてください(もちろん祈りを捧げる場ですので、服装や各種マナーは注意する必要があります)。
元々は4世紀に創建されたそうですが、その後17世紀にミケランジェロらの手によって今の形に作られました。
特徴としては何といってもその大きさです。正面から見ても十分立派なのですが、いざ中に入ってみると教会の空間がどこまでも奥に続いているような感覚に陥ります。今まで見た様々な教会や聖堂の中でもその迫力は群を抜いていました。
大聖堂の入場だけであれば特にチケットは不要で無料で入ることが出来ます。
ただし、手荷物検査などの都合上、こちらもコロッセオに負けず劣らずの大行列が出来ているので、朝イチで向かうことをオススメします。私はオフシーズンの1,2月に二度訪れたのですが、一度目は8時前に行って15分ほど、二度目は8時半頃に到着して確か30分ほど待った記憶です。9時、10時とドンドン行列が延びていくので朝イチMustかなあと思います。
また、折角来たのであればクーポラ(cupola;ドーム)も登ってみてください。
目の前には特徴的な形のヴァチカン広場が真っ直ぐに伸びており、ローマの市街も一望することが出来ます。天気にも左右されるかと思いますが、本当に絶景です!
こちらは有料のチケットが必要ですが、特に事前予約は不要です。当日聖堂の敷地内でチケットを購入することになります。「Cupola」といった案内が出ているはずなので探してみてください。
「エレベーター付きのチケット(€10)」か「階段チケット(€8)」を選択することになりますが、エレベーター付きをオススメします。因みに、エレベーター付きだとしても結局エレベーターを降りた後に300段以上は狭くて急な階段を昇り降りすることになるので覚悟をしておいてください(全階段の場合は551段とのこと…)。
サンピエトロ大聖堂への行き方ですが、メトロを使う場合は多少歩くことになります。バスの路線などの詳細情報は公式サイト (公式サイトのアクセスが書いてあるページに飛びます)を参考にしてみてください。
また、ヴァチカンへの入口は美術館とは異なります。ヴァチカン広場側から入「国」してください。
Basilica di San Pietro
住所: Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano
アクセス: メトロA線 Ottaviano駅から徒歩15分
営業時間:
– 聖堂: 7:00~19:10
– クーポラ: 4~9月 7:30~18:00、10~3月 7:30~17:00
チケット: 聖堂の入場は無料。クーポラのチケットが「エレベーター付(€10)」「階段のみ(€8)」
HP: https://www.basilicasanpietro.va/en.html
ローマでぜひ食べたいもの
「イタリアン」と言ってしまえばそれまでなのですが、それでもローマで食べるイタリアンは本当に美味しいです。また、値段も他の観光都市(ロンドンやパリなど)と比較すると比較的お手頃なお店が多いです。
⑧ ローマを代表する4つのパスタを食す!
イタリアと一括りに言っても、当たり前ですが各地方ごとに微妙に食文化が異なります。ことローマにおいては、4つのパスタが代表的な料理と言われているようです。イタリア人に聞いたら怒られそうですが、ざっくりは以下のようなパスタたちです。
- Cacio e pepe (カチョエぺぺ): チーズ+黒コショウ
- Gricia (グリーチャ): カチョエペペ+グアンチャーレ(豚の頬肉の塩漬け)
- Amatricana (アマトリチャーナ): グリーチャ+トマト
- Carbonara (カルボナーラ): グリーチャ+卵
個人的にはカチョエペペをローマで食べた時に衝撃が走りました。カルボナーラやアマトリチャーナはそれまでに日本で食べたことがあったのですが、カチョエペペは初めて食べる味で日本ではなかなか食べれないものじゃないかなあと思います。
日本語の記事だと「三大パスタ」とまとめているものもあり、その場合は最後のグリーチャが外れていることが多いです(私はそれを見ていたので、グリーチャはノーマークでした…)。ただ、英語で検索すると三大パスタではなく、あくまで四大パスタというまとめ方をされているので、ぜひ私の分もグリーチャも味わってみてください!
⑨ 本場のピザ&フォカッチャを食べ歩く!
イタリアンと言った時にやはり外せないのがピザです。日本ではパーティーフードとして宅配ピザをシェアして食べたりするシーンが多いですが、イタリアでは気軽に街角のピザ屋さんでスライスして貰ったり、レストランで一人一枚頼んで黙々と食べたりしているシーンをよく見かけました。
街角のピッツァリアであれば€4~5ほどで大きなスライスを食べることができ、ボリューム満天のファストフードといった感じです。
また、個人的にはフォカッチャも感動しました。空港に着いて、取り敢えず何か食べようと入ったお店で食べた上の写真のフォカッチャが美味しく、もうその瞬間からローマ最高となって今に至っています。笑
⑩ イタリアンスイーツを堪能する!
ティラミス、パンナコッタ、マリトッツォ…イタリア発祥のスイーツは実はたくさんあります。
イタリアの食文化は甘い物を結構食べるようで、特に朝食で「甘いクロワッサン+エスプレッソ(+ジュース)」といった甘い物を食べるようです。
ローマの街を歩いていると、小さなベーカリーにケーキも売っていたり、カフェでも甘いメニューが充実していたり、ジェラート屋さんが各所にあったりと、スイーツ好きの方にはとても誘惑が多い場所です。ぜひ適度に誘惑に負けつつ、楽しんでみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか。今回ご紹介したのは私が実際に訪れた場所でしかないので、ローマの魅力のうちほんの一部です。美術館や他の施設なども含めるときっとまだまだ観光を楽しむことが出来る街だと思います。
食事やその他交通機関の情報などは別記事にまとめていくのでそちらも合わせてご覧ください。
素敵な「ローマの休日を」♪
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