前回の記事でブルージュ、ブリュッセルの観光について書きました。とても綺麗で食べ物も美味しい、素敵な街です!
今回はようやく本来の旅の目的だったフラワーカーペットについて書いていきます。日本からだと遠いだけでなく2年に一度しか開かれないという条件もあり、なかなか行き辛いイベントだと思うので、少しでも雰囲気が伝わればと思います。
結論、最高に綺麗でした!!そして後述するのですが、実は期間内に何度も見に行き楽しみ尽くしました。その辺りの楽しみ方も合わせてお届けします。
フラワーカーペットってどんなイベント?
フラワーカーペットはその名の通りなのですが、ベルギーの首都ブリュッセルの中心部にある「グラン・プラス」に大きな花の絨毯が作られます。
グラン・プラスは世界一美しい広場とも呼ばれており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。広場全体の大きさはなんと110m×70mと、軽く小学校の校庭くらいはありそうなサイズ感です。また、周囲にはブリュッセル市庁舎を始めとする歴史を感じさせる建造物が立ち並んでおり、フラワーカーペット以外の時期もクリスマスマーケットや各種イベントが開かれるブリュッセル観光の目玉とも言える場所です。
そんな場所に2年に一度、8月の数日間だけフラワーカーペットが現れます。およそ100万本を超えるベゴニアの花が使われ、120人のボランティアの手で作られたそうです(2022年のフラワーカーペットのHPより)。
そして、実際に描かれる模様はその年毎に異なります。過去のテーマを見てみると、なんと2016年には日本との国交150年を祝って日本的なデザインで作られたこともあるようです(気になる方は「フラワーカーペット 2016」などで画像検索すると出てきます)。他にもトルコ移民受け入れ50年を祝うテーマ(2014年)やアフリカインスピレーション(2012年)など、幅広くかつ国際的なメッセージも込めて作られることが多いようです。
2020年はCOVIDの影響で中止となった為、2022年は4年ぶりの開催となりました。元々フラワーカーペットの期限は1971年にあるということで、50周年を祝って「初代の復刻」というこれまたメモリアルなテーマでの開催でした!
フラワーカーペットの楽しみ方3選
という訳で、2022年のフラワーカーペットに実際に行ってみました!
2泊3日で他にもブルージュやブリュッセルの観光も勿論してきたので、それに関しては前回の記事をぜひ読んでみてください。
2022年は、8月12日から15日の5日間が開催期間でした。
一面に花を敷き詰めるという労力の割に実際に見られる期間はとても短いので注意です。天気などによっても左右されるとは思うのですが、メンテナンスが大変なのかなと勝手に推測してみたり。
では見所をより具体的に、実際の写真や動画を含めてご紹介してきます!
(ここからはふんだんに写真を使っていきます!)
楽しむポイント①: カーペットの制作風景を見たいなら初日の午前中!
実はこのフラワーカーペット、開催初日の午前中に4時間ほどかけてボランティアの手で作られるのです。なので、制作している風景も見ることが出来ます。
花びらや葉っぱが下絵に沿ってボランティアの手によって配置されていきます。気の遠くなるような作業ですが、朝9時頃には既に全体の1/4ほど出来上がっていました。かと言って、ここから4時間ずっと眺めるのはさすがに飽きると思いますので、一度観光にフェードアウト。この完成前の様子をチラッとでも見ておくと完成した姿を見た時の感動もまた大きくなります。
そして実際に出来上がった姿がこちら!
大きすぎてなかなか一枚の写真には収まりきらないほどで圧巻の迫力です…!
この日は30度を超えるとても暑い日だったのですが、空の青に色とりどりの花が映えています。全てが花で出来ているとは信じられないような大きさと完成度でした。
もちろんこのイベントを楽しみに訪れた多くの人で混み合っているのですが、広場自体が大きいこともあり、「広場に入場できない」「並ばないと見れない」といったことは一切ありませんでした。様々な模様で構成されているので、周囲をゆっくり一周するだけでも色んな姿を見ることが出来て、とても満たされました。
楽しむポイント②: 夜はライトアップ&ショーでまた違った幻想的な空間へ!
日中の「青空×フラワーカーペット」の共演もとても綺麗でしたが、夜にはライトアップが行われ、また違った美しさを見せてくれます。ヨーロッパの夏は暗くなる時間も遅い為、ライトアップは21or22時頃から始まります。
という訳で、夕食を済ませた後は運良くグランプラスを囲む建物内のスターバックスに滑り込むことが出来たので、そこで時間を潰しながら暗くなるのを待ちます。イベント期間中は日中から夜遅くまでグランプラス周辺は常に混雑しており、カフェなども満員の可能性も高いので要注意です。
ライトアップの時間が近くなってくるとより一層の人だかりがフラワーカーペットを囲み始めます。そして、時間になると音楽が聞こえ始めてショーが始まりました。
日中は「花自体の綺麗な美しさ」に感動していたのですが、ライトアップではフラワーカーペットだけでなく市庁舎やその他の歴史的な建物たちにも光が当たり、赤や青などの力強い光に照らされて広場全体がとても幻想的な空間に変貌します。
楽しむポイント③: 市庁舎のテラスから全体像を見てみる!
全体像を見ることが難しいほど大きなフラワーカーペットですが、実は市庁舎のバルコニーからも眺めることが出来ます。バルコニー自体は二階なのでそこまで高さがある訳ではないのですが、上から眺めることで全体像を見ることが出来るのでこちらもオススメです!
広場からだと分からない全体像を見ることが出来るので、間近で見るのとはまた違う美しさを堪能できます。こちらも同じ目的の人たちで混み合ってはいましたが、当日にチケットを購入して問題なく入場することが出来ました。
もし時間があるようでしたらこちらもオススメです!
まとめ
2年に一度だけ開かれる真夏の花の祭典フラワーカーペット、大迫力の美しさがそこにはありました。
普段から花を愛でる生活を送っている訳ではないのですが、そんなことは関係なしにとても美しく、行って良かったと思える旅になりました。また、ブリュッセルやベルギー自体もとても綺麗な街なので、フラワーカーペットに関係なく旅行先としてもオススメです。
この記事を見て、フラワーカーペットに行ってみようと思う人がいたら書いた甲斐があるのでとても嬉しいです!ぜひぜひ行ってみてください。
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