YMSビザでロンドンに住み始めて初めての夏。新生活にも徐々に慣れてきて旅をしたくなるお年頃。
という訳で2泊3日の小旅行の行き先に選んだのは…ベルギー!
ベルギーと聞くと皆さん何を思い浮かべるでしょうか。ビール・ワッフル・チョコレートなど、それぞれに思い浮かぶものはありそうですね。今回訪れたブルージュ・ブリュッセルの観光をメインにご紹介していきます。
また、後ほど記載しますが2年に一度だけ真夏に開かれるお祭り「フラワーカーペット」。実はこれを目当てに旅程を組んだのですが、結論最高でした!実際の写真や動画で少しでもお祭りの雰囲気をお届けできればと思います。
今回は初めてEurostarで旅をしてみました。その様子やEurostarのチケットの取り方・乗り方などは別途まとめているので興味のある方は後ほど見てみてください!
北のヴェネツィア!ブルージュへDay Trip!
Eurostarでロンドンを朝に出発し、お昼頃に首都ブリュッセルに到着!したのもつかの間、初日は早速ですが少し足を伸ばして「北のヴェネツィア」とも呼ばれる美しい街、ブルージュを観光することに。
ブリュッセルからブルージュまでは電車で1時間ほど。チケットの買い方や種類などは他の方が分かりやすくまとめてくれているのでそちらを参照してみてください。
ベルギーは基本的に鉄道駅には改札がありません。
日本人からすると慣れない感覚ですが、車掌さんが回ってチケットの確認に来ることもあるので、きちんとルールを守ってチケットを買って乗るようにしましょう。
The ヨーロッパ!世界遺産の綺麗な街並み!
ブルージュは北海を中心とした「ハンザ同盟」による貿易が盛んになった13,14世紀に栄え、その後ハンザ同盟とともに衰退していきます。
中世の建築物を残す町並みは「ブルージュ歴史地区」として世界遺産にも登録されています。
さて、「世界遺産」かつ「北のヴェネツィア」の街並みはどんなものか…。こんな感じでした!
建物やその色合いが非常に可愛らしい街だなあというのが第一印象です。しばらくロンドンの灰色の景色しか見ていなかったので、「The ヨーロッパ」という雰囲気は歩いているだけで楽しい町並みでした。
また、街の中を水路(小川?)が通っており、ヴェネツィアの名前を冠するというのも納得です。
街自体もコンパクトなので、体力に自信がある方は歩いて街の風景を味わいながら散策するのもとても楽しいと思います。
ランチ― ベルギー名物、シュリンプクロケット!
ベルギー料理で調べると必ず出てくるのがこのシュリンプクロケット。
日本のクリームコロッケに近い食べ物で、エビの風味がふんだんに味わえる一品です。
クロケットは日本のコロッケと違ってジャガイモを使っていない(あるいは少ない?)ので、クリームや素材の味がよりダイレクトに味わえます。オランダで食べたクロケットは肉の風味が強くて、後半は少しくどく感じたのですが、こちらのシュリンプクロケットは食べやすくて個人的にはオランダで食べたものより好きでした。
今回は時間と予算の都合上、ライトなランチにしたのですが、このレストランはメニューも豊富(ムール貝やブイヤベース、ロブスターなど大人数で行っても楽しめそうです)でGoogleの口コミもとても良さそうなので、ぜひ旅の目的の一つに据えるのもありだと思います。
Gouden Karpel
住所: Vismarkt 9, 8000 Brugge, ベルギー
アクセス: ブルージュ駅から徒歩22分、バス1,2番線を使って約10分
営業時間:
火~土: 12:00~15:30、18:30~21:00
日、月定休
予算(目安): €20~40
HP: https://www.dengoudenkarpel.be/
マルクト広場と歴史ある鐘楼― ブルージュの鐘楼 (Belfort)
ブルージュのシンボル的な存在の鐘楼はマーケットなどが開かれる大きな広場「マルクト広場」を見下ろすように立っています。
ブルージュの街全体が「ブルージュ歴史地区」として世界遺産に登録されているのは前述の通りなのですが、実はこの鐘楼はそれとは別で「ベルギーとフランスの鐘楼群」という括りで別途世界遺産として登録されています。
高さ83mの鐘楼は13世紀に建てられたもので、一際目立っています。
もちろん塔を登ることは可能です。が、こういった海外の塔あるあるですが、エレベーターなどはないので狭い階段を366段ひたすら上がっていくしかありません。体力とも相談して登るようにしてください。息を切らしながら塔を登り切ると、上からは市街を一望できます。
タイミングが合えば実際に鐘が鳴る瞬間にも立ち会うことが出来るかも?
Belfort (ブルージュの鐘楼)
住所: Markt 7, 8000 Brugge, ベルギー
アクセス: ブルージュ駅から徒歩20分、バス1,2番線を使って約10分
営業時間 (※2023年情報):
夏期間 (4/1~11/2): 9:00~20:00
冬期間 (11/3~3/31):
10:00~18:00 (日~金)、9:00~20:00 (土)
チケット代: €15
HP: https://www.museabrugge.be/en/visit-our-museums/our-museums-and-monuments/belfort
ブリュッセル市内観光
二日目と三日目はブリュッセルの市内を観光しました。
フラワーカーペットをメインに後は中心部をフラフラといった感じでしたが、だいぶ暑かったので休みつつののんびり観光でした。
世界一美しい広場!― グランプラス (Grand-Place)
世界文化遺産の一つであり、「レ・ミゼラブル」を書いたフランスの作家ヴィクトル・ユーゴ―をして「世界一美しい広場」と言わしめた、ブリュッセルを代表する場所です。
110m×70mほどの長方形の空間を歴史を感じさせる荘厳な建物たちが取り囲んでいます。夏には野外コンサートが行われたり、冬には大きなクリスマスツリーが飾られたりと、市民にとっても観光客にとってもやはりシンボル的な場所です。
中でもひと際目を引くのが約100mもの高さを誇る塔を持つこちらの市庁舎です。
15世紀頃に建造された建物ですが、17世紀末の九年戦争でフランス軍の砲撃で大破し、18~19世紀にかけて修復がなされました。
塔の頂上には、ドラゴンを倒した伝説が残るブリュッセルの守護聖人ミカエルの像があるそうです(さすがに見えない…)。
後ほどフラワーカーペットの写真の中でも再度登場しますので、お楽しみに。
グランプラス (Grand-Place)
住所: Grote Markt, 1000 Brussel, ベルギー
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩3分
何やかんだでMust see!― 小便小僧
こちらも世界的に有名な小僧。ブリュッセルを訪れたことがある友人からは「そんなに大したことないよ」と言われていたのですが、見ない訳にはいかないだろうということで行ってきました。
グランプラスから数分の場所にあります。観光客らしき人がそれなりに居たので、見逃すことはなかったのですが、柵の外からズームなしだとこのサイズ感です。
由来は諸説あるらしく、私は以前トリビアの泉で見たことのある「爆弾の導火線を小便で消し、街を救ったジュリアン坊や」説を信奉しています。作ったのはまだしも何故これが世界中で有名になったのか…謎は深まるばかりですね。
因みに、タイミングによっては服を着ていたり、過去のイベントでは水の代わりにビールが放出されたこともあったとか。美味しいかは置いておき、思い出になりそうですね。笑
因みにブリュッセルには小便少女もいます。こちらも見に行きましたが、やはりジュリアン坊やの方が人気のようです。これを目的に観光に行くことはオススメしませんが、行った際は散歩がてら探してみてください。
小便小僧 (Manneken Pis)
住所: Rue de l’Etuve 46, 1000 Bruxelles, ベルギー
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩7分、グランプラスから徒歩3分
HP: https://www.brussels.be/manneken-pis?_ga=2.41735906.1934074025.1697492660-431590815.1697492660
小高い庭園から綺麗な市内を見下ろす― 芸術の丘 (Mont des Arts)
ブリュッセル中央駅から歩いてすぐの場所にある芸術の丘はその名の通り、少し小高い丘になっています。二枚目の写真の整備された庭園の向こうに見えるのがグランプラスの市庁舎です。
ここが「芸術」の丘と呼ばれているのは、周辺に多くの美術館や博物館などの文化施設があることに起因しています。王立美術館、マグリッド美術館、楽器博物館、王立図書館…etc。ぜひ興味のある方はそちらもチェック!
シンプルに駅からのお散歩コースとしても、とても開放的で気持ち良い場所です。
芸術の丘 (Mont des Arts)
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩3分
営業時間: 記載なし (基本的に開放されているはず)
入場料: なし
サン・ミッシェル大聖堂 (Cathédrale Saints-Michel-et-Gudule)
ベルギーの教会の中で中心的な役割を果たしている大きなカトリックの教会です。
王室の結婚式や葬儀といった各種儀礼の場にもなっています。
大元となる礼拝堂は9世紀頃にこの場所に建てられたという説もあるほど歴史がある教会です。13世紀頃から300年ほどを費やして今のような荘厳な姿となりました。また、2000年頃まで修復工事などを行っていたこともあり、特に内装はとても綺麗な状態を保つことに成功しています。
12本の柱にはそれぞれキリスト教の十二使徒が彫られており、またステンドグラスは青を基調としたとても鮮やかかつ力強いものとなっています(この日は青空だったこともあってより綺麗に写っています!)。
サン・ミッシェル大聖堂 (Cathédrale Saints-Michel-et-Gudule)
住所: Pl. Sainte-Gudule, 1000 Bruxelles, ベルギー
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩6分、
営業時間: 8:00~18:00
入場料: なし
休憩&お土産はここで!― ギャラリー・サンテュベール (Galeries Royales Saint Hubert)
芸術の丘や王宮など少し離れたところを歩き疲れたところで、グランプラスから徒歩数分のところにあるギャラリー・サンテュベールというショッピングモールに辿り着きました。
ジュエリーや革製品などのハイエンドなお店も多々並んでいるのですが、ベルギー発祥であるNeuhaus、Leonidas、GODIVA、PIERRE MARCOLINIなど多種多様なショコラティエが立ち並んでおり、チョコ好きにはたまらない場所となっています。これらのショコラティエはグランプラス周辺の他の場所にもあったりするのですが、屋内なので真夏でもゆっくりお買い物を楽しむことが出来ます。
また、幾つかカフェも入っていて、小休憩にも最適です。日本からは撤退してしまったというHäagen Dazsのカフェもあります!(そこには入らず別のアフリカ感溢れるカフェで一休みしました。笑)
ギャルリ・サンテュベール (Galeries Royales Saint Hubert)
住所: Galerie du Roi 5, 1000 Brussel, ベルギー
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩5分、グランプラスから徒歩3分
HP: https://www.grsh.be/en/home/
ブリュッセルの食レポ
ここからは旅の中で食べたものたちを幾つか紹介していきます。
ベルギーと言えば…やはりワッフル!
お待たせしました。ベルギーと聞いて多くの人が真っ先に思い浮かべるのはワッフルではないでしょうか(ビールの人もいそうですね)。
実際にブルージュ、ブリュッセルともにたくさんのワッフル店が立ち並んでいました。
そして、ベルギーワッフルには2種類あること、知っていましたか?
左がリエージュ式、右がブリュッセル式として区分されています。
日本でもどちらも見たことがある気はしますが、どちらかと言うとブリュッセル式の方がポピュラーな気がします。
リエージュ式は日本でもマネケンなどが販売しているように単体でも甘みがあり、美味しいです。今回はキャラメルソースをたっぷりかけてもらいました!
一方で、ブリュッセル式はワッフル自体がそこまで甘くありません。薄いパイのようなサクサク感のある軽い生地に贅沢にトッピングをして食べるのがブリュッセル流なのでしょう。
やはりベルギーなので、チョコを求めてチョコバナナでいただきました。至福…!
日本だとワッフルはカフェで座って食べるもの、あるいはマネケンといった個人的な印象だったのですが、ベルギー(特にブリュッセル)では至る所にあります。また、テイクアウトしてちょっと立ち話をしながら食べるようなライトな食べ物として認知されているようです(もしかすると観光客だけなのかもしれませんが。笑)。
ぜひ、リエージュ式とブリュッセル式、さらには色々なトッピングで食べ比べてみてください!
Waffle Factory
住所: Rue du Lombard 30, 1000 Bruxelles, ベルギー
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩6分、グランプラスから徒歩3分
営業時間: 11:00~25:00 (金土は明け方まで)
予算(目安): ~€5
HP: https://www.wafflefactory.com/
実はフライドポテト発祥の地?フリット食べ歩き!
みんな大好きフライドポテト、実はベルギーはフライドポテト発祥の地とも言われています。「フレンチフライ」とも呼ばれていますが、一説にはフランス語圏のベルギー南部地域発祥で、アメリカ人がベルギーに来た際にフランス語を話す人々がフライドポテトを食べていた為、フランスの食べ物と勘違いしてFrench Friesと呼ぶようになったとかなんとか。因みに、イギリスではFrench Friesとは呼ばず、Chipsと呼びます(フィッシュ&チップス!)。
そんなポテトですが、ベルギーではフリッツ (Frietjes)と呼ばれており、実際にブリュッセルでもたくさんのフリッツ専門店が軒を構えていました。
フリッツを他の有象無象と区別する特徴としては、二度揚げというのがあります。まずは低温でじんわりと、そして注文を受けてから高温で仕上げることで、「外カリッ中フワッ」の食感に仕上がるそうです。また、どこまで統一されているかは分かりませんが、品種や切り方にも「フリッツ」としてのルールがあるそうです。
そして実際にいただいたのがこちら。
(実は他にもあと2か所で食べたのですが、写真を撮り忘れてしまいました。。)
確かに普段食べている某マックやらKFCのポテトや、イギリスで付け合わせとして出てくるポテトと比べると間違いなく美味しいです(比較対象があれですが…)。
二度揚げの効果なのか、カリカリ&ホクホクが実現していました。
また、もう一点驚いたのがディップの種類です。
実際に行った3店舗全てでディップを選択することができ、またその種類が5~10種類ほどありました。ケチャップやBBQ、マヨネーズベースのものもシンプルなマヨからピリ辛なものなど、バラエティーに富んでいました。
私たちは通常のマヨネーズとアンダルースソース(マヨネーズにトマトペーストと香辛料を混ぜたもの)でいただきました。
値段はどの店もおおよそ€3~5程度で満足感のある量だったので、おやつや小腹をサクッと満たしたい時にも良いかもしれません。
Fritland
住所: Rue Henri Maus 49, 1000 Bruxelles, ベルギーアクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩7分、グランプラスから徒歩3分
営業時間: 11:00~25:00 (金土は明け方まで)
予算(目安): ~€5
HP: http://fritlandbrussels.be/acceuil
ボリュームたっぷり!インパクト抜群!― ムール貝のココット
初日のブルージュでもシュリンプクロケットを食べたのですが、実はレストランで迷ったメニューが…。という訳でブリュッセルでリベンジを果たしました。
それがこちらのムール貝のココット。山盛りのムール貝と付け合わせのフリット。ムール貝自体はロンドンや他のヨーロッパ各国でも食べることは出来るのですが、ベルギーでも定番の一皿のよう。
これがとても美味しいのです。ムール貝をワインやガーリックなどと一緒に煮込んだシンプルな料理なのですが、ムール貝の旨味が溶け出していて、気付くと手が止まらなくなっています。
日本でいうところの、アサリの酒蒸しに近いと思うのですが、ムール貝自体がもう少し食べ応えがあるのでメインとして成立している料理です。
ぜひベルギー、あるいはヨーロッパに行った際はお試しあれ!
※因みに行ったレストランはベルギー料理の店ではなくイタリアンのお店でした。美味しければ何でもよし!
Restaurant L’Altro Mondo
住所: Rue Grétry 46, 1000 Bruxelles, ベルギー
アクセス: ブリュッセル中央駅から徒歩7分、グランプラスから徒歩5分
営業時間: 10:00~23:30 (Google map情報)
予算(目安): €15~€20
HP: http://www.laltromondo.be/index_en.html
まとめ
という訳でブリュッセルの旅まとめ①でした。
元々はフラワーカーペットを目当てに来たのですが、ブルージュもブリュッセルも街が綺麗で落ち着いた雰囲気なので、歩いているだけでとても楽しかったです。
また、今回は殆どトラムやバスを使いませんでした。今回紹介した場所であれば歩いて全然回れる距離感にあるのでコンパクトで観光もしやすい街だと思います。
とは言え今回の目的はフラワーカーペット。別の記事でまとめていこうと思います。
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